よくある質問

ハイドロベーンの価格は?

ハイドロベーンは以下の部分から構成されます。

  • ドライブユニット
  • ベーン(スタンダードタイプ、スタビータイプ、XTタイプから選択)
  • ラダー
  • シャフト(長さのバリエーションあり。艇によって最適のものをアドバイスします)
  • ブラケット2個(サイズ・形状のバリエーションあり。艇によって最適なものをアドバイスします)

価格はベーン、シャフト、ブラケットのタイプによって異なりますが、平均すると6,400ドル(1ドル=118円で換算した場合、755,200円)程度です。これとは別に送料と10%の関税がかかります。


どんなタイプのヨットに設置できますか?

ハイドロベーン最大の特徴は、どんなスターン形状でも取り付けが可能ということです。標準型・リバース型・垂直型トランサムのいずれも対応するほか、スクープ型ステップ付き、格納型ステップ付き、ダビット付き、アーチなど空中に障害物があるもの、外付けラダーがあるもの、ダブルエンダー、マルチハル艇、いずれにも設置可能です。

また、他のウィンドベーンと違い、ハイドロベーンは艇のセンターライン上に取り付ける必要がありません。実際、現在は左右に寄せて設置するケースの方が多く、約4分の3を占めます。個別の艇に合わせ、ハイドロベーンの最適な構成・設置方法をお客様と話し合って決定します。


ハイドロベーンを使っていないとき、ラダーが2つあることの影響はないのですか?

ありません。ハイドロベーンのラダーは艇の動きになんら影響を与えません。帆走中、ハイドロベーンを使用していないときは、レシオノブをいちばん右(ニュートラル)にセットしておけば、ハイドロベーンのラダーは自由に動きます。機走時は、ハイドロベーンのラダーはロックピンで固定しておきます。


ベーンの大きさや形のバリエーションはありますか?

ハイドロベーンのベーン(風圧板)には3種類あります。

スタンダードタイプのハイドロベーンの写真

大部分のヨットに適するスタンダードタイプ(137cm x 28cm)

スタビータイプのハイドロベーンの写真

太くて短いスタビータイプ(109cm x 51cm)。アーチなど空中に障害物があってスタンダードタイプではぶつかる可能性がある場合に適します

XTタイプのハイドロベーンの写真

高さを調節できるXTタイプ。幅48cmに対して長さは106cmから135cmまで調節可能です。排水量が大きい艇や高速艇に適するほか、ベーンを水平近くまで寝かせられるため、ミズンマストのタック/ジャイブが必要なケッチ船での使用に推奨されます


どのようなメンテナンスが必要ですか?

定期的に真水洗浄するだけでOKです。また、ハイドロベーンは非常に頑丈で、ほとんど修理を必要としません。航続距離がおよそ1万5千海里を超えると、いくつかの部品は経年劣化しますが、ハイドロベーン専用のオフショア・スペアキットがあれば、小さな修理にすべて対応できます。(参考まで、ハイドロベーン日本総代理店 Konpira Consulting 代表のカーク・パタソンの場合、11年間のハイドロベーン使用中に追加購入したのは、数本のラダーロックピンのみでした。)


非常時にハイドロベーンで操舵する場合、何が必要となりますか?

短距離の場合は、ハイドロベーン自体に付いている短いティラーを動かして手動で操舵できます。ハイドロベーン専用のティラー・エクステンションを取り付けると、さらに操作性が向上します。長距離の場合は、電子式ティラーパイロット(Raymarine ST1000など)をティラー・エクステンションに装着して使用することをお勧めします。なお、この形態をエンジン駆動時のオートパイロットとして、(甲板下のオートパイロットシステムの代わりに)常時使用しているユーザーもいます。